「食べない時間」をつくると、身体はどう変わる?
「何を食べるか」
「何を食べないか」
という話になりがちです。
でも、最近はもう一つ、
「いつ食べるか」
という考え方も注目されています。
その一つが、ファスティングです。
もちろん、ファスティングをすれば必ず痩せるとか、誰にでもおすすめできるという話ではありません。
ただ、身体のエネルギーの使い方を知るという意味では、面白い考え方だと思います。
身体は「糖」だけを使っているわけではない
普段、食事をしていると、身体は主にブドウ糖などをエネルギーとして利用します。
食事から入ってきた糖を使い、余ったものは貯蔵する。
そして、食べていない時間が長くなってくると、身体は少しずつ別のエネルギー源も使うようになります。
そこで出てくるのが、
「ケトン体」
です。
ケトン体は、脂肪を材料として肝臓で作られるエネルギー源。
空腹の時間が長くなったり、糖質を控えた食事を続けたりすると、ケトン体が増えていきます。
つまり身体には、
「食事から入ってきたエネルギーを使う」
だけではなく、
「食べていないときは、蓄えていたエネルギーを使う」
という仕組みがあります。
これを知っておくと、ダイエットに対する見方も少し変わるかもしれません。
「食べない時間」があることで、身体のスイッチが変わる
ずっと食事をしている状態では、当然ながら身体は食事から入ってくるエネルギーを利用しやすい状態です。
一方で、食べない時間が続くと、インスリンの分泌が低下し、脂肪をエネルギーとして利用する割合が増えていきます。
そして、ある程度時間が経つとケトン体も増えてきます。
「身体は、食べ物が入ってこなくなったらどうするんだろう?」
と思うかもしれません。
でも、人間の身体は意外とうまくできています。
食べ物がないときに備えて、ちゃんと身体の中にエネルギーを蓄えている。
その一つが体脂肪です。
だからこそ、
「食べない=身体が何もできなくなる」
ではありません。
むしろ、食べていない時間には、普段とは違うエネルギーの使い方に切り替わっていきます。
ただし、ファスティング=脂肪がどんどん落ちる、ではない
ここは注意したいところです。
ファスティングをすると脂肪がエネルギーとして使われるようになります。
だからといって、
「2日食べなければ脂肪が○kg落ちる」
という単純な話ではありません。
体重は水分やグリコーゲン、腸の内容物などでも変わります。
また、長時間のファスティングをすればするほど良いというわけでもありません。
筋肉量や活動量、普段の食事、体調などによっても変わります。
だから僕は、
「ファスティングをすれば痩せる」
という考え方より、
「身体には、食べているときと食べていないときで違うエネルギーの使い方がある」
ということを知っておくことが大切だと思っています。
ダイエットは「足す」だけじゃない
ダイエットというと、
「運動を増やす」
「野菜を増やす」
「タンパク質を増やす」
など、何かを足すことに意識が向きやすいです。
もちろん、それも大切。
でも、ときには
「食べる時間を少し整理する」
という考え方もあります。
毎日なんとなく間食をしている。
お腹が空いていないのに時間だから食べる。
夜遅くまでダラダラ食べている。
こういう習慣があるなら、まずは「食べない時間」を意識してみる。
それだけでも、自分の食習慣を見直すきっかけになるかもしれません。
ただ、長時間のファスティングや極端な食事制限は、誰にでも向いているわけではありません。
持病がある方や服薬中の方、妊娠中の方などは、自己判断で行わないことも大切です。
ファスティングは、あくまで一つの方法。
無理に取り入れる必要はありません。
「身体は、食べたものを使うだけじゃなく、必要なときには自分で蓄えたエネルギーも使っている」
まずは、この仕組みを知っておく。
それだけでも、食事やダイエットに対する考え方は少し変わるんじゃないかなと思います。
僕自身も、ダイエットを考えるときは「何を食べるか」だけではなく、
「どんなリズムで食べているのか」
まで見ることが大切だと思っています。
