なぜ今、HYROX(ハイロックス)が流行っているのか?
最近、SNSを見ていると「HYROX(ハイロックス)」という言葉を目にする機会が増えてきました。
ランニングと筋力トレーニングを組み合わせたフィットネスレースで、海外を中心に人気が広がり、日本でも注目度が高まっています。
実は僕自身、まだHYROXに出場したことはありません。
なので今回は、実際に参加した体験談ではなく、パーソナルトレーナーとして、
「なぜHYROXはこんなに流行っているんだろう?」
という視点から、その理由を考えてみました。
そもそもHYROXって何?
HYROXは、簡単に言えば、
「走る」と「筋力・体力を使う種目」を交互に繰り返すフィットネスレースです。
基本的には、
1kmラン → フィットネス種目 → 1kmラン → フィットネス種目……
という流れを繰り返します。
種目には、ソリを押したり引いたりする「スレッドプッシュ・プル」、重いものを持って歩く「ファーマーズキャリー」、ランジ、ウォールボールなどがあります。
マラソンのように「走るだけ」でもなければ、筋トレのように「重さを持ち上げるだけ」でもありません。
持久力・筋力・全身の体力をまとめて使う。
ここがHYROXの大きな特徴です。
なぜHYROXは流行っているのか?
僕が特に大きいと思うのは、「頑張った結果が分かりやすい」ことです。
① タイムという明確な目標がある
ダイエットや健康のために運動を始めても、
「何を目標にすればいいか分からない」
という人は意外と多いです。
体重を減らす。
筋肉を増やす。
見た目を変える。
もちろんこれも立派な目標ですが、変化が出るまで時間がかかります。
一方、HYROXには、
「次は○分縮めたい」
という非常に分かりやすい目標があります。
前回より速く走る。
種目をもっと効率よくこなす。
最後までペースを落とさない。
こうした小さな成長が数字として見える。
この「成長が分かりやすい」という部分は、かなり大きな魅力だと思います。
② 「ただ運動する」から「挑戦する」に変わる
個人的には、ここが一番面白いポイントです。
「健康のために運動しましょう」
と言われても、なかなか重い腰が上がらない。
でも、
「HYROXに出てみよう」
となると、意味が変わります。
運動そのものが目的ではなく、
「大会に出るためにトレーニングする」
という明確な理由が生まれるからです。
これは非常に強い。
ダイエットでも同じで、
「痩せなきゃ」
だけでは続かない人が、
「3か月後にこの服を着たい」
「結婚式までに身体を変えたい」
など、具体的な目的ができると行動しやすくなります。
HYROXも、
運動をする理由を作ってくれるスポーツ
なのではないでしょうか。
③ 筋トレとランニング、両方の魅力がある
HYROXは、
筋トレだけではない。
そして、
ランニングだけでもない。
この「中間」にあるのも面白いところです。
筋トレが好きな人にとっては、自分の筋力を活かせる。
ランニングが好きな人にとっては、走力を活かせる。
さらに、両方を組み合わせることで、
「筋力はあるけど走れない」
「走れるけど力が足りない」
といった自分の弱点も見えてきます。
つまり、
自分の身体能力を総合的に試せる。
これが、トレーニングを続けている人にとってかなり面白いのだと思います。
④ SNSとの相性がめちゃくちゃ良い
そして、現代だからこそ無視できないのがSNSです。
HYROXは、とにかく動画や写真にしたときに、
「何かすごいことをやっている」
というのが伝わりやすい。
重いソリを押す。
重いものを持って走る。
ウォールボールを繰り返す。
息を切らしながらゴールする。
これだけでも、
「自分もやってみたい」
と思わせる力があります。
しかも大会という非日常の空間なので、普段のジムでのトレーニングとは違った写真や動画も撮れます。
SNSで誰かが挑戦している。
↓
「面白そう」
↓
自分も挑戦してみる。
↓
その様子をSNSに投稿する。
↓
また誰かが興味を持つ。
この循環が、HYROXの人気をさらに広げているのだと思います。
⑤ 一人ではなく「誰かと挑戦できる」
HYROXには、個人だけでなくペアやリレーなどで参加できるカテゴリーがあります。
これも非常に大きいと思います。
例えば、
友達と出る。
夫婦で出る。
トレーニング仲間と出る。
会社の仲間と出る。
こうなると、単なるスポーツ大会ではなく、
「一緒に目標を達成するイベント」
になります。
一人だったら途中で諦めそうなことでも、
「一緒に出る人がいるから頑張れる」
ということがあります。
運動を継続するうえで、仲間の存在はかなり大きいです。
⑥ 「初心者でも挑戦できそう」と思わせる
もちろん、実際に出場してみれば簡単ではないと思います。
走って、重いものを動かして、また走る。
普通に考えて、かなりキツい。
ただ、ここがポイントで、
「めちゃくちゃ難しい技術が必要」という競技ではない
という印象があります。
例えば、複雑な技術を習得しないと参加できない競技と比べると、
「自分もトレーニングしたら挑戦できるかも」
と思いやすい。
この、
「キツそうだけど、自分にもできそう」
という絶妙な距離感が、参加者を増やしているのではないでしょうか。
⑦ 「身体を鍛える理由」ができる
パーソナルトレーナーとして、ここは特に面白いと感じます。
トレーニングを始める理由は人それぞれです。
「痩せたい」
「健康になりたい」
「筋肉をつけたい」
「見た目を変えたい」
でも、ある程度身体が変わってくると、
「じゃあ、その先は?」
となることがあります。
そんなときに、
「次はHYROXに挑戦してみよう」
という新しい目標ができる。
すると、トレーニングの意味が変わります。
ただ身体を鍛えるのではなく、
「大会で結果を出すために鍛える」
になる。
これはトレーニングを長く続けるうえで、かなり大きなモチベーションになると思います。
HYROXが流行る理由は「運動」だけじゃない
ここまで考えてみると、HYROXが人気になっている理由は、単純に
「新しいスポーツだから」
だけではないと思います。
HYROXには、
- 明確な目標がある
- 成長を数字で確認できる
- 筋力と持久力を両方使う
- 仲間と挑戦できる
- SNSで発信しやすい
- 非日常感がある
- トレーニングを続ける理由になる
という要素があります。
つまり、
「運動する」だけではなく、「挑戦する・競う・仲間と楽しむ・記録する」まで全部できる。
ここが強いのではないでしょうか。
実は僕も、まだHYROXをやったことがありません
ここまで書いておいてですが、
僕自身、まだHYROXに出場したことはありません。笑
なので、
「HYROXは最高です!」
と体験談として語ることはできません。
ただ、トレーナーとしてSNSなどでHYROXを見ていると、
「これは流行る理由が分かるな」
と感じる部分があります。
特に、
「運動を始めるきっかけを作る」
という意味では、非常に面白いスポーツだと思います。
僕が普段パーソナルトレーニングで大切にしているのも、
「運動してください」
と言うことではなく、
「なぜ身体を変えたいのか?」
を一緒に考えること。
そう考えると、HYROXのように
「これに挑戦したいから身体を鍛える」
という明確な目的を持てるのは、とても良いことだと思います。
まとめ
HYROXが流行っている理由を僕なりにまとめると、
「運動を、ただの運動で終わらせない仕組みがあるから」
だと思います。
身体を鍛える。
記録を伸ばす。
仲間と挑戦する。
大会で自分を試す。
その過程をSNSで共有する。
そして、また次の目標へ。
こうしたサイクルが、HYROXの大きな魅力なのかもしれません。
まだ僕自身はHYROX未経験ですが、
「実際にやったらどれくらいキツいんだろう?」
という興味はかなりあります。
もし挑戦する機会があれば、次は「やってみた側」の目線でも記事を書いてみたいと思います。
HYROX、ちょっと気になってきました。
