マッチョな人たちの生態系
― 敬意を込めた観察メモ ―
この仕事をしていると、
一定数、マッチョな人たちに出会います。
声が大きいわけでもなく、
常に目立ちたいわけでもない。
でも、体を見ればわかる。
「あ、この人、積み上げてきたな」と。
最初に言っておきます。
僕はマッチョな人たちを、普通に尊敬しています。
筋肉は結果であって、
本当にすごいのはそこに至るまでの生活です。
生態①:生活が前提で組まれている
マッチョな人たちは、
トレーニングを「気合」でやりません。
・この時間はジム
・この時間に食べる
・この時間に寝る
全部、生活の前提条件。
「時間があったらやる」ではなく、
「やる前提で時間が組まれている」。
だから、続きます。
生態②:食事は楽しみつつ、ブレない
マッチョ=修行僧
みたいなイメージ、ありますよね。
でも実際は、
・基本は整っている
・たまに楽しむ
・崩しても戻せる
この切り替えがうまい。
毎回完璧を狙わない。
でも、方向性は絶対に外さない。
このゆるさと厳しさの同居が、
長く続く理由です。
生態③:数字に一喜一憂しない
体重が増えた。
体脂肪が落ちた。
マッチョな人たちは、
数字を「気分」ではなく
現在地の確認として見ています。
増えたら
「じゃあ、次どうする?」
減ったら
「なるほど、想定通り」
感情を乗せないから、
修正が早い。
生態④:やらない理由を増やさない
雨
忙しい
眠い
もちろん感じてはいます。
ただ、それを判断材料にしない。
「今日はやる日か、休む日か」
それだけ。
迷わない人は、
行動の消耗が少ない。
生態⑤:実は、意外と普通の人
マッチョな人たちは、
メンタルが鋼でできているわけじゃありません。
サボりたい日もあるし、
甘いものも好きだし、
普通に疲れています。
違うのは、
戻る場所を知っていること。
崩れても、
「どう戻すか」を知っている。
これは経験の積み重ねです。
なぜ尊敬しているのか
マッチョな人たちがすごいのは、
筋肉量じゃありません。
・感情より仕組みを優先できる
・短期より長期で考えられる
・自分との約束を破りにくい
この姿勢は、
ダイエットでも、仕事でも、人生でも
そのまま使えます。
ただし、真似しすぎなくていい
この生態系は、
全員に最適とは限りません。
同じ生活をしなくてもいい。
同じ考え方を、10%くらい借りる。
それで十分、
体も生活も変わります。
まとめ
マッチョな人たちは、
特別な才能を持った人たちではありません。
ただ、
・続けやすい形を作って
・感情に振り回されすぎず
・淡々と積み上げている
それだけ。
尊敬はする。
でも、比べなくていい。
自分のペースで、
自分に合った強さを作ればいい。
