プロテインって、本当に必要?──「タンパク質不足」という静かな老化の正体
プロテインを飲む理由って、
「筋肉をつけたいから」
「トレーニングしてるから」
そんなイメージが強いですよね。
でも、僕がパーソナルトレーナー、理学療法士として患者さんやクライアントを見てきて、確信していることがあります。
プロテインはマッチョの飲み物ではなく、生きるための基礎素材だということ。
■ プロテイン=「タンパク質の補助食品」
まず大前提。
プロテインとは「タンパク質(Protein)」を“効率よく摂るための食品”にすぎません。
薬でも、特別なサプリでもない。
だから僕はよくクライアントにこう言います。
「食事で必要量が取れているなら、飲まなくてもいい」
でも現実は——
ほとんどの人が、必要量に全く届いていません。
特に女性は顕著です。
■ タンパク質不足が起こす“静かな老化”
タンパク質が足りないと、
まず筋肉が落ちる。
代謝が落ちる。
太りやすくなる。
ここまでは有名な話。
でも実はもっと深刻です。
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髪が細くなる
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爪が割れやすくなる
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肌のハリが失われる
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セロトニン不足でメンタルが不安定に
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浮腫みやすくなる
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冷え性が強くなる
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免疫が落ちる
「なんか最近疲れやすい…」
「寝ても回復しない…」
これ、年齢じゃなくて タンパク質不足 の可能性が高い。
タンパク質は、筋肉だけでなく
ホルモン・酵素・爪・髪・肌・血液すべての材料 ですから。
■ 1日の必要量はどれくらい?
一般の成人は 体重×1.2〜1.5g
トレーニングしている人は 1.6〜2.0g
例えば、体重60kgなら
60 × 1.5 = 90gのタンパク質 が必要。
…でも、食事だけでこれを摂るのはかなり難しい。
鶏むね肉100gで約22g。
つまり、毎日400gくらいの肉を食べないと足りません。
そこでプロテインの出番。
たった一杯で20g前後を補える。
時間も食欲も左右されず、
“栄養だけサッと入れられる”のは、現代人の大きな武器です。
■ ホエイ・ソイ・カゼイン──何を選ぶべき?
目的別にわかりやすくまとめるとこうです。
① ホエイプロテイン(最も一般的)
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吸収が早い
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筋肉を作りやすい
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トレ後に最適
→ 迷ったらホエイでOK
② ソイプロテイン(植物性・大豆)
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腹持ちがいい
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ダイエット向き
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女性ホルモンに似た作用も
→ “痩せたい女性” によく合う
③ カゼインプロテイン(ゆっくり吸収)
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寝る前向き
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間食にも使える
→ “長時間お腹が空きにくい” のが特徴
■ プロテインを飲むと太る?
結論、飲み方次第。
プロテインはカロリーが低く、脂質もほぼゼロ。
太る原因は、栄養ではなく “他の間食” をやめないこと。
むしろ、プロテインは
「無駄な食欲」を抑えてくれるので
ダイエットの味方です。
■ そして一番大事なこと
僕がクライアントに言うのはいつも同じ。
「プロテインは体づくりの“保険”だと思ってほしい」
食事が乱れる日って絶対あります。
忙しくて食べられない日もある。
でもプロテインがあれば、
「最低限の材料」は入れておける。
カラダづくりの成果を最大化し、
老化を最小化するための “日常の習慣” なんです。
あなたの未来の髪、肌、筋肉、メンタル。
その全部が、今日のタンパク質で作られています。
