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言葉が、続ける力をつくる

「また三日坊主になった」
「なんで自分は続かないんだろう」

誰しも一度は、そんな言葉を心の中でつぶやいたことがあると思います。
けれど、意志が弱いわけでも、根性がないわけでもない。
“続ける人”と“やめてしまう人”の差は、ほんの小さな違い。
それは――「自分への言葉」です。


1.自分の言葉は、自分が一番聴いている

人は一日に何万回も、無意識のうちに自分に話しかけています。
その言葉の質が、行動の方向を決めている。

たとえば、ダイエット中に食べすぎてしまったとき。
「やっぱり自分は意思が弱い」と言えば、脳は失敗を学習します。
でも、「今日は楽しめたから、明日また整えよう」と言えば、
脳はそれを前進として記憶します。

結局のところ、
一番自分の言葉を聴いているのは、他の誰でもなく自分自身。
だからこそ、どんな言葉をかけるかが何より大切なんです。

自分を励ます言葉も、責める言葉も、
どちらも毎日少しずつ、自分の中に積み重なっていきます。
言葉が変われば、思考が変わり、行動が変わる。
行動が変われば、人生のリズムそのものが変わっていくのです。


2.続ける人は、自分に優しい言葉を使っている

続ける人は、意志が強い人ではありません。
むしろ、自分に優しい人です。

トレーニングをサボっても、
「今日は疲れてたから仕方ない」と受け止め、
次の日には自然に戻ってくる。

一方でやめてしまう人は、
「またできなかった」「自分はダメだ」と責めてしまう。
そのたびに、自分なんてというイメージが強くなり、
行動のエネルギーが少しずつ削られていく。

続けるために必要なのは、
「厳しさ」ではなく「許す力」。
どんな自分も一度受け止めて、
また始めようと声をかけ直せることが、継続の本質です。


3.「行動できる人」は、言葉を整えている

言葉は、思考を整えるスイッチ。
たとえば、トレーニング中に「もう限界」と思えば体は止まる。
でも「あと一回だけ」と言葉を変えた瞬間、
不思議とその一回ができてしまう。

これは精神論ではなく、脳の仕組みです。
脳は言葉に反応し、現実をその方向に合わせようとする。
だから「無理」より「まだ途中」、
「できない」より「どうすればできるか」。

ほんの一言で、行動の質は変わります。

そしてこの自分への言葉は、
他人からの励ましよりも、何倍も強力です。
なぜなら、その言葉を一番近くで聴いているのは、
他でもない、自分だから。


4.自分を変えたいなら、まず言葉を変える

「続ける人」は、特別な人ではありません。
ただ、自分にかける言葉を知っている人です。

「できない」と決めつけず、
「まだできていない」と言い直せる。
「サボった」と責めずに、
「少し休んだ」と受け止められる。

言葉が変わると、自己イメージが変わり、
自己イメージが変わると、行動の基準も変わります。

ダイエットでも、トレーニングでも、仕事でも、
続ける力は特別な才能ではなく、
“自分との対話”の結果です。


5.おわりに:優しい言葉が、行動を支える

もし今、何かを続けられずに悩んでいるなら、
まずは「自分への言葉」を少し変えてみてください。

できていないことより、できたことを見つめる。
責めるより、認める。
焦るより、「まだ途中」と言い聞かせる。

そうやって自分に優しく話しかけるたびに、
脳は「この道でいい」と安心し、
行動を自然に積み重ねられるようになります。

今日も、自分にこう声をかけてあげましょう。

「よくやってるよ。まだ途中なだけ。」

続ける力は、根性ではなく、言葉の中にあります。
そしてその言葉を一番聴いているのは、あなた自身です。

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身体の土台を整え、「変わりたい」を「変われた」へ導く専門家。理学療法士として培った知識をもとに、姿勢や動作、生活習慣までトータルでサポート。一人ひとりの身体と向き合い、内側から輝く美しさと自信を引き出します。

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